SUGOI-ne栽培では、レリアも空中に根を伸ばさない。
ラン菌と共に生きる根になる。
ラン菌が勝ち組みのエリアでは、
病害菌の繁殖がないから、病気は起こらない。
これが自生地である。
だからこそ、暗黒の中で、腐生ランも、
プロトコームも生きられる。
ラン菌がいれば根腐れは起きない!
SUGOI-ne栽培の根
SUGOI-neで植え替えると、ものすごい根が出てくる。
だからSUGOI-ne スゴイネ・・と命名した。
この姿は、水ゴケ、バーク、軽石時代の根をリストラして、
新たな菌根を出して、ラン菌による炭素循環を構築するために・・・
急いでいる姿である。
この急激な根の発生、伸長には・・・多大なエネルギーを必要とする。
株にとっても極めて大きな負担である。
ランはどこから・・・この多大なエネルギーを調達しているのだろうか????
SUGOI-neに含む糖などの養分である。
この植え替え後の根の発生、伸長に消費されるエネルギー。
このエネルギー源をコンポストに組入れたところに宇井清太の苦心があったのである!
樹皮を使う!
樹皮には分厚い「形成層」がある。
この形成層には糖、アミノ酸、N、P、Kは勿論のこと、生長ホルモン、酵素補助成分まで、
細胞増殖、光合成に関係する全成分が含まれている。
SUGOI-neで一番重要な点はここである。
SUGOI-neは木材の心材は使用しない。
心材というのは細胞の死骸だからである。
木材というのは・・・・だから柱にしたり、板にできる。
養分がないから材木腐朽菌に冒されにくいからである。
ニージーバークというのは、形成層を材木腐朽菌に食べさせて、
残りかすを・・・・使う。
だから腐るのが遅いが・・・・エネルギー源はほとんどない。
軽石とほとんど同じである。
植え替えた時の新根の発生、伸長に使われるエネルギー源は、
前記したようにSUGOI-neの養分でほとんど賄われる。
水ゴケ時代の根、バルブ、茎の表皮から吸収される。
根の全くないのは・・・バルブ、茎から吸収される。
このとき..・・・・腐生ランのDNAが・・・・関係する。
葉のない腐生ラン・・・と同じ養分吸収になる。
葉の光合成で作られる僅かな糖では、スゴイ根の発生、伸長は出来ない。
水ゴケなどで植え替えたとき、貧弱な根が出るのは、
水ゴケにSUGOI-neのような養分、ホルモンがないからである。
葉の光合成で作られる僅かな糖と、バルブに貯蔵された糖を割いて、
根の発生、伸長のエネルギーにしなければならないからである。
ランの切花栽培が難しいのは、この局面での作落ちである。
水ゴケ栽培とSUGOI-ne栽培の決定的な違いは、
このスタート時に既に始まる。
だから・・・・乾燥させてはならない。
乾燥では・・・・せっかくの養分が水に溶けないからである。
毎日潅水した人が大成功する。
プラ鉢、ポリ鉢に植えた人が大成功する。
素焼鉢に植えた人は失敗する。
あまりに早く乾燥するから・・・・SUGOI-neの養分が水に溶けて、
吸収されないうちに乾燥してしまうからである。
植物は賢い。
ランも賢い。
更に狡猾である。
SUGOI-ne栽培では、ランの根は自生地と同じようにラン菌と共生する菌根になるから、
必要な根になれば・・・それ以上発生も、伸長も起こさない。
余分な根は伸ばさない。ここのところがSUGOI-ne栽培の最も大きな特徴である。
無駄ことはしないのである。
それ以後はラン菌に養分吸収は「丸投げ」。
だから、自生地のランの根は太いが・・・本数は少ない。
SUGOI-ne栽培の根も太いが少ない!
ランは菌根植物だから根毛はない。
ラン菌の菌糸を根毛の代わりにしている!
菌糸というのは、条件さえ適当であれば、どこまでも際限なく遠くまで伸長できる。
遠くから運んでくる・・・・。
更に、狡猾なのは、ランの根の細胞に伸びてくる菌糸を溶かして食べてしまうこと。
ラン菌の菌糸は微量要素、多くの成分の宝庫。
居ながらにして・・・必要なものは摂取できることになる。
この究極の道楽ものが腐生ランである。
これと似た生き方の昆虫はカブトムシ、クワガタの幼虫。
材木腐朽菌と共に生きている。丸々と肥れる!
こういう優れものをパートナーに選べば、自分は働かなくても、
生きてゆけるというもの。
自生地におけるランが樹の上でも生きることができるのは、
こういう仕掛けがあるからである。
着生ランだから・・・釣り鉢で栽培出来る????
水ゴケ植えの釣鉢にはラン菌の菌糸が地面とコンタクトがないから、
自生地とは全く異なるものである。
以上のように、水ゴケ、軽石栽培の根とは根本的に異なる根になる。
水ゴケ栽培場合、根を多く出させると上手といわれるが・・・・
これは養分を吸収するために仕方なしに根を多くした姿である。
それをするためにランは多大なエネルギーを消耗したことになる!
乾燥させると・・・水を欲しがって根を伸ばす・・・そういう栽培は、SUGOI-neには必要ない!
水ゴケ栽では、鉢の外に根を伸ばすが・・・・
それはラン菌を探している姿である!
若しランが動物、昆虫のように動けるなら・・・・
水ゴケの鉢からサッサと逃げ出すだろう。
哀しいかなランは動けない、泣く泣く鉢で生きていなければならない。
せめて・・・根だけでも・・・鉢の外に出す・・・・・。
これが水ゴケのラン栽培の素顔である。
SUGOI-ne栽培では、適確に潅水した場合は鉢の外に根を伸ばすことはない。
鉢内のパートナーがいるからである!
SUGOI-ne栽培で、鉢の外に根を伸ばす場合は、
潅水が足りない証拠で、鉢内が脱水症状を起こしている姿である。
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